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東京ノニ研究所 Dr. Noni

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熱帯植物は身体を冷やすか? ア‐ユルヴェーダより

日本では中国大陸の寒い地域で育った植物は身体を温めてくれるが、熱帯地方で育ったものは身体を冷やすと、信じられてきている。
だから、例えば身体が冷えている時にはバナナを食べると良くない、とたびたび聴く言葉です。

ですから、熱帯薬用植物ノニ果実のジュースも身体を冷やしてしまうので良くないのではと、ノニジュースを飲むことをためらう方もいらっしゃるのは事実です。

身体の体温を上げたり、下げたりする体温調整とはどうなっているのか?
3000年前に確立された、最古のインドの生命科学体系アーユルヴェーダでは、食べ物と体温の関係をどのように説明しているのかを考えてみた。

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現代生理学の立場より

人間は恒温動物
タンパク質、糖、脂質の代謝によりできるエネルギーのうち、2/3〜3/4は熱として放散され、残りが機械的・化学的・電気的などの仕事に使われます。
外界の温度がある範囲内で変化しても、常に一定の体温を維持するような機構を備えているのが恒温動物であり、人間などの哺乳類と鳥類が含まれます。

正常体温
正常な人の腋窩(えきか)温度は36.89度ですが、一日のうちでも1度以内の変動があります。
身体の部位によっても温度は大きく異なり、直腸温が最も高くて37度、最も低いのは足の皮膚温です。
足の皮膚温は外気の温度によって大きく変動し、冬や冷房した部屋のように外気温が低いと27度にもなり、直腸温とは10度も差があります。
直腸温についで温度が高いのは、頭部です。

健康には「頭寒足熱」状態が最も良いとされているわけです。

熱の産生
体内で栄養物質の退社が激しく、熱の産生が多いのは筋肉と肝臓で約90%を占めます。
体中の温度は平均化されなければなりませんが、これは血液の循環によって行われます。

熱の放散
身体の中で産生された熱は、身体の表面(皮膚)から放射、伝導、対流として、そして水の蒸発によって約95%が放散されます。
水の蒸発量は、何と1日1リットルにもなります。
食物を温めたり、呼吸で吸引した空気を温めるには約3%のみが熱として逃げてしまいます。

実感(体感)温度
実際に感じる暖かさや寒さは。外界の気温にもよりますが、その他湿度や風速によっても変わってきます。
その場合、熱の放散量に変化が生じます。
感覚的には、冬のように湿度が低く熱放射量が多くなればなるほど寒く感じ、少なければ暖かく感じるのです。

体温調節
人間のように恒温動物の場合、体温が一定に保たれるためには、熱の産生と放散が瞬時に調整される必要があり、実際に身体は調節できるように反応します。

●寒い時
 ふるえによって、意識せず骨格筋を収縮させて熱産生を行う。
 甲状腺刺激ホルモンや副腎髄質のアドレナリン分泌が亢進し代謝を高めたり、血糖の利用度が上がって食欲が高進します。
 皮膚の血管は収縮し皮膚温が下がり、鳥肌が立って熱の放散を抑えます。
○暑い時
 食欲が落ちて、甲状腺刺激ホルモンの分泌が低下し、運動低下となります。
 皮膚の血管は拡張し皮膚温は上がり、汗によって熱の放散が増加するように働きます。
◎女子の皮膚温は低い
 気温の高い夏には女子の発汗量は男性より少ない。
 気温が低い場合は、女子の皮下脂肪は厚く、熱の放散量は少ない。
 女子の皮膚温は男性より1度低く、少ない代謝量で同一体温を維持でき、代謝調節の効率が良い。

脳による体温調節
脳の視床下部に温熱中枢と寒冷中枢があることが分かっており、意識することなく身体は体温調節を行っている。

●寒冷中枢‐熱を産生させる
 アドレナリンによって、血管収縮、鳥肌、ふるえ、代謝亢進によって熱の放散を防ぎ、熱産生を行う。
○温熱中枢‐熱を放散させる
 血管の拡張、発汗、代謝の抑制を行う。

ノニジュースと冷感
このように、人間の身体は体内温度を一定に保つために熱産生と熱放散の調節機構が働いています。
この調節機構に破綻が来ると寒さや暑さを感じるようになるが、多くの要因が関与しており、個人差はおおきいと思われます。


ノニジュースによって、寒さを感じる、あるいは身体が冷える方の感覚は、皮膚温の低下に由来すると思われます。
◎ノニジュースは、副交感神経に働き、身体のストレスを取り除き、リラックスさせる作用があり、緊張する生活の安らぎを与えるものです。
◎ノニジュースは、血液さらさら作用によって血液循環を良くし、皮膚温を上げるますが、同時に湿度が低い場合には皮膚からの熱の放散が増加し、  冷えを感じるかもしれません。
◎ノニジュースによって筋肉内の血管の血液の流れがよくなり、筋肉の代謝を高めるので、適度な運動をすることによって熱産生が効率よく行われる。

参考文献・出典:生理学、真島英信著、分光堂

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アーユルヴェーダの立場より

三千年もの前のインドで52人の賢い賢者が、世の中から病気や苦悩を一掃する方法を学ぶためにヒマラヤの山麓で暮らし、瞑想をすることで覚知した知識をアーユルヴェーダとしてまとめました。
ヒンズー教の教えによる天界の王であるインドラより、健康と長寿の秘訣を学び、世界最古の完全なる医学と癒しの体系が記されています。
アーユルヴェーダの理解には、その基本的な生命の概念を覚えておかねばなりません。

アーユルヴェーダの5元素
◎空: 宇宙の振動により生まれた一番軽いもの
◎風: 空が動き風ができ
◎火: 風の摩擦で火が起こり
◎水: 火の熱によって水ができ
◎地: 水が固まって土ができた。

生命エネルギー(ドーシャ)と体質
5元素のうち二つから成り立っているのが3種類のドーシャであり、人間はドーシャのどれか、あるいはいくつかの組み合わせの体質を持っていると考えます。

ドーシャの種類 元素 色のイメージ ドーシャ優勢な場合の体質
ヴァータ 空と風 黄色 痩せ型、乾燥肌、歯が弱い、眼が小さい、食べ方が早い、
憶えるのが早いが忘れるのも早い、不眠症、落ち着きがない、
決断が早く後悔も早い、人間関係が下手、性欲が強いまたは弱い、
運動能力が高い、心配性、精神性が発達、修行に興味あり
脈は毎分80〜100
ピッタ 火と水 赤色 体格は平均的、なめらか肌、ほくろ・そばかす多い、眼は普通、
食欲旺盛だが直ぐに肥満とはならない、記憶力中程度、
髪薄く抜けやすい、汗多し、性欲は中程度、知性高く怒り易く批判的、
新しい考えを受け入れ安い、決断力あり、指導性あり
創造性あり
脈は毎分70〜80
カファ 水と地 青色 太りやすい(先天的なヴァータの人が変化)、豊かなオイリーな肌と髪、
白眼が澄む、骨太、筋肉多く血管が見えにく、体臭が弱い、
おっとりとし怠慢で不活発、性欲は弱い、寝すぎの傾向、知性は中等度、
執着が強く欲深い、物質主義、暖かい感じ
脈は毎分60〜70

一つのドーシャが優勢な体質、ヴァータ+ピッタ、ヴァータ+カファ、ピッタ+カファなど8〜10種類の体質があると言われています。
三つのドーシャのバランスが良い人は最高に幸福ですが、非常に稀であると言われています。

ドーシャ体質のアンバランスによる病気
ドーシャ体質が優勢になりアンバランスが生じると、様々な病気になると言われています。

ドーシャの種類 アンバランスによる病気
ヴァータ 心臓病、神経系症状、心配性、緊張、高血圧、うつ病、偏頭痛、過敏性大腸症候群
ピッタ 潰瘍、消化器疾患、肝臓・胆のう疾患、皮膚病、頭痛
カファ 高血圧、心臓病、循環器疾患、糖尿病、胆のう疾患、湿疹、喘息、鼻炎、気管支炎

ドーシャをバランスさせる食物(温性食物、冷性食物)
アーユルヴェーダでは、優勢なドーシャを増大させるような治療を行わない事が大原則です。
各人のドーシャの体質を見極め、バランスさせる生活が望まれます。
その中に、ドーシャのバランスをとる温性食物と冷性食物とに分かれます。
温性食物は身体を温めるもので、冷性食物は身体を冷やすものです。

各人のドーシャの体質によって、下記表に示すように各食物、温性食物や冷性食物もドーシャをバランスさせる場合も、アンバランスにすることもあります。



例えば、熱帯果実の温性食物に分類されるバナナの場合、ヴァータが優勢な方には増悪を、ピッタやカファが優勢な方にはバランスをとる食品となります。
温州みかんは日本を代表する果実ですが、冷性食物であり、ヴァータやピッタが優勢な方には推奨できず、カファが優勢な方にはバランス食物となります。

身体を冷やす食べ物の分類とは?
日本において、南国の果実などの食べ物は総て身体を冷やし、寒い北方の食物は身体を温めると信じられています。
しかし、本当にそうでしょうか。
世界最古のインドで確立された生命科学アーユルヴェーダによると、上の分類にみられるように一概に断定できないように思います。
りんごは生だと温性、ジュースにすると冷性植物になります。
日本の漬物は冷性食品、南国のココナッツオイルは温性食品です。
残念ながらインドネシア原産のノニ果実やジュースについての分類が本出展には掲載されていません。
もっともです。インドにはノニ果実は古くには無く、イスラムの交易船がインドネシアからインドに伝搬した果実だからです。

重要なのは、ドーシャ(体質)によって温性・冷性食物によっては、健康に、病気の予防治療に有益な場合と害になる場合があると云うことです。 

ノニ果実は、熱帯産ですが決して冷性食品と断定できません。
逆に、血液循環を改善し、抗酸化作用、免疫調節作用などから身体の熱産生を促す果実と言えます。

参考書籍:アーユルヴェーダハンドブック、シャンタ・ゴーダガマヤ著、上馬場和夫監訳、日経BP社

付記

本書は富山県国際伝統医学センターの上馬場先生より贈呈されたものです。

上馬場先生とは、ノニジュースの共同研究を行って頂き、
ノニジュースによるDNA傷害の抑制作用を明らかにして頂きました。

研究成果につきましては、ノニ科学読本2に掲載しています。

上馬場先生には改めて御礼申し上げます。


2016年2月5日
東京ノニ研究所
代表 西垣敏明