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東京ノニ研究所 Dr. Noni

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日本人間ドック学会:新たな健康診断基準を発表

2014年4月11日
東京ノニ研究所
代表 西垣敏明

2014年4月4日に日本人間ドック学会と健康保険組合連合会が「新たな健診の基本検査の基準範囲 にb本人間ドック学会と健保連による150万人のメガスタディー」を発表しました(報告書全文)。

4月5日付の主要新聞でも大きく取り上げられています。
因みに、産経新聞では「男性の中性脂肪 高くても健康」の見出しで記事となっています。
しかし、この情報はごく限られた脂質の検査値について述べられているだけで、血圧や肝臓、糖尿病関連検査値や、データの採集については触れられていません。

様々な学会が医療産業に有利な検査基準値を採用して、健康な人まで病人にして医薬品や検査漬けにしているのが現状です。
今回の150万人の対象者からの検査値分析から、日本人の健康基準が大きく間違っていたことが分かってきました。

報告書から重要である部分のみを抜粋して、新しい基準値をみて行きます。
より詳しく知りたい場合には、報告書全文をご参照ください。

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対象とした検査項目

27項目について検査しています。

* 収縮期血圧、拡張期血圧 
* BMI 
*
蛋白:総蛋白、アルブミン、クレアチニン、尿酸 
* 脂質:総コレステロール、LDL コレステロール、HDL コレステロール、
  Friedewald 式による LDL コレステロール(FW LDL コレステロール)non HDL コレステロール、中性脂肪 
* 糖質:空腹時血糖、HbA1c 
*
肝機能:総ビリルビン、ASTALTγ-GTP、アルカリホスファターゼ 
* 末梢血:赤血球数、ヘモグロビン量、ヘマトクリット値、MCV、白血球数、 血小板数
* その他:e-GFR


対象とした基準個体

国際的に認められて定義に基づき基準個体(いわゆる健康人)を定義して、人間ドック健診受診者約150万人から約34万人が基準個体(健康人)として選ばれています。
健康人の定義では、慢性疾患がなく、喫煙しない人、飲酒は毎日1合未満などが選ばれています。
そして、健康ではあるが検査値に他にのと大きく数値が異なる人のデータは除外されています(潜在異常値除外法)。

潜在異常値除外法

この方法によると、全体の数値からみて低い人と高い人、全体で5%の人のデータは健康にも拘わらず異常値として基準値から外されてしまいます。

ですから、血液検査などで健康でも5%の方(100人中5人)は、病気になってしまいます。
この基準値の決め方をよく知っていないと、病人にされる可能性があるということです。
報告書では尿酸の例をあげて説明しています。

黒や灰色で塗られた健康な人が病気として診断される様子が良く分かります。

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新たな基準範囲

男女差も年齢差もない項目

項目 単位 基準範囲 
下限 〜 上限
旧基準値
収縮期血圧 (SBP) mmHg 88 - 147 < 129
拡張期血圧 (DBP) mmHg 51- 94 < 84
血清総蛋白 (TP) g/dL 6.5 - 7.9 6.5 - 8.0
総ビリルビン (TB) mg/dL 0.4 - 1.6
平均赤血球容積 (MCV) fL 84 - 98
白血球数 (WBC) /μL 3,036 - 7,611 3,200 - 8,500
血小板数 (PLT) /μL 15 - 33 13.0 - 34.9

男女差がある項目

項目 単位 男性 女性 旧基準値
基準範囲
下限〜上限
基準範囲
下限〜上限
BMI kg/m2 18.5 - 27.7 16.8 - 26.1 < 25
クレアチニン (CRE) mg/dL 0.66 - 1.08 0.47 - 0.82 男性 < 1.00
女性 < 0.70
尿酸 (血清)(UA) mg/dL 3.6 - 7.9 2.6 - 5.9 2.1 - 7.0
中性脂肪 (TG) mg/dL 39 - 198 32 - 134 30 - 149
HDL-C mg/dL 40 - 92 49 - 106 40 - 119
ALT U/L 10 - 37 8 - 25 0 - 30
gmma-GT (GGT) U/L 12 - 84 9 - 40 0 - 50
空腹時血糖 (Glu) mg/dL 83 - 114 78 - 106 < 99
赤血球数 (RBC) 104/μL 437 - 536 392 - 485 男性 400 - 539
女性 360 - 489
血色素量 (Hb) g/dL 13.7 - 16.4 11.9 - 14.6 男性 13.1 - 16.6
女性 12.1 - 14.6
ヘマトクリット値 (Ht) % 41 - 48 36 - 44 男性 38.5 - 48.9
女性 35.5 - 43.9

男性に年齢差がある項目

項目 単位 年代 男性 女性 旧基準値
基準範囲
下限〜上限
基準範囲
下限〜上限
アルブミン (ALB) g/dL 30-44 4.1 - 4.9 4.0 - 4.8 4.0 <
44-64 4.0 - 4.8
65-80 3.9 - 4.7

女性に年齢差がある項目

項目 単位 男性 年代 女性 旧基準値
基準範囲
下限〜上限
基準範囲
下限〜上限
AST U/L 13 - 29 30-44 12 - 24 0 - 30
45-64 13 - 28
65-80 15 - 31
HbA1c % 4.97 - 6.03 30-44 4.83 - 5.83 < 5.5
45-64 4.96 - 6.03
65-80 5.11 - 6.20
,総コレステロール
(TC)
mg/dL 151 - 254 30-44 145 - 238 140 - 199
45-64 163 - 273
65-80 175 - 280
LDL-C mg/dL 72 - 178 30-44 61 - 152 60 - 119
45-64 73 - 183
65-80 84 - 190
FW LDL-C mg/dL 77 - 170 30-44 66 - 147
45-64 79 - 178
65-80 91 - 185
Non HDL-C mg/dL 92 - 194 30-44 77 - 162
45-64 91 - 196
65-80 105 - 205
アルカリフォスファタ-ゼ
(ALP)
U/L 119 - 303 30-44 94 - 237
45-64 105 - 316
65-80 123 - 341

男女ともに年齢差がある項目

項目 単位 年代 男女 旧基準値
基準値
下限〜上限
e-GFR mL/min/1.73m2 30-44 62 - 111 60.0 <
45-64 55 - 100
65-80 50 - 94
水色で示す項目については、今までの基準と異なり、早急に健康、病気の判定基準と医薬品処方の是非が問われるものです。

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新しい基準値と旧(現行)の基準値の乖離

日本人間ドック学会による健康人に対する基準範囲の見直しは、非常に評価されるべきものです。
薬価基準、すなわち医薬品を処方できる根拠となる多くの検査項目で、大きなかい離がみられている。

血圧、BMI(体格・肥満度指数)、尿酸、中性脂肪、総コレステロール、悪玉コレステロール(LDL-C), GGT, 血糖値、HbA1c
などで非常に顕著である。

また健康な人の基準値には、男女差、年齢差が有るにもかかわらず、男女・年齢を無視して病気判定する事には、今更ながら大きな驚きを隠せない。
医学教育はどのようになされているのか???

健康な人がただ検査値判定で病気になり、薬を処方され、そして薬による副作用が惹起され、更に病気・医薬品と悪循環が起きていることは、多々あるでしょう。
医療保健費用がウナギ登りに増加していることは、社会・政治問題化しています。

このような現状、医師も健康な患者も健康とは何か、良く考え賢明でなければならないと思うのは、私だけでないでしょう。

結論的として、人間ドックや職場健診、市町村健診のよって、健康な方を病人に仕立て、恐怖を与えるとともに医療産業にせっせとお金をつぎ込んでいる現在の健康保険体制が、今回の研究報告で変わるのではないかと大いに期待されます。

製薬会社、医師会、厚生労働省などの「クスリ村」の構成員は、今回の研究成績には蓋をする態度を続けるでしょう。
実際、日本人間ドック学会のドック健診基準は旧来のままです。